希少なツゲで手作りする「海の動物モチーフの木工細工」(M’sクラフト)
希少価値の高い三宅島産のツゲを使用し、海の動物をモチーフにオリジナルデザインで一つひとつ丁寧に作られるM’sクラフトの木工細工。
三宅島で生まれ育った代表の浅沼実さんは、彫刻をしていた父に憧れて子どもの頃から彫刻刀を握り、おもちゃなども自作していました。イルカウォッチングが流行り始めた1994年にM’sクラフトを立ち上げ、祖父が東京に出荷していた三宅島産のツゲ材を削り出して一日1~2個のペースで制作しています。
きめ細かくしなやかなツゲは、櫛や印鑑はもちろん、将棋の駒の最上級の材料でもあり、徳川家康の入れ歯もツゲだったとか。使い込むごとに艶が出て飴色になるのも魅力です。手に取り触れることで温もりも感じられます。
浅沼さんは「各地から訪ねてくれるお客さんから、三宅島に住んでいると見逃しがちな島の魅力を教えてもらえることが楽しみ。ぜひ島に来ていただき、お話ししたいです」と語ります。
アクセス
〒100-1101 三宅村神着100-1 TEL 04994-2-1016
牛乳のほのかな甘みが香ばしい銘菓「牛乳煎餅」(岡太楼本舗)
「牛乳せんべい」は、水を使わずに牛乳・卵・砂糖・バター・小麦粉だけで作る伊豆諸島名産の焼き菓子。酪農が盛んだった伊豆大島で考案されたのが最初だといわれています。
本土から国内の島への旅行が大人気となった離島ブームの中、1960年に初代・平松岡太郎氏が三宅島のお土産として島の牛乳を使った牛乳せんべいを作り始めました。2000年の噴火により島の牧場がなくなったため、牛乳を本土から仕入れて製造を再開。牛乳せんべいの製法は、初代から一切変わりません。
1回に約4000枚を製造し、焼き立てはとりわけ牛乳のほのかな甘みが香ばしく、柔らかい食感も格別です。
三代目である平松勝憲さんは「これからも祖父の代から続く牛乳せんべいの変わらぬ味を維持していきたいです」と語ります。
アクセス
〒100-1101 三宅村神着1168 TEL 04994-2-0051